天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-08-15から1日間の記事一覧

薬を詠む(6/6)

いかなる生も敗北ならば、薬包紙たたいて寄せる白色の粉 加藤治郎*これも鑑賞に困る作品。下句は別の事象に置き換えることができる。 二読、三読して戸惑うばかり。 薬の包み抱きて帰る坂の上にひかりは淡き夕月を恋う 近藤芳美*坂の上に明かりの点いた自…