天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-08-24から1日間の記事一覧

五感の歌―嗅覚(3/5)

この真昼炭にまじれる古き葉のけぶるにほひを寂しみにけり 島木赤彦 桑畑の畑のめぐりに紫蘇生ひて断(ちぎ)りて居ればにほひするかも 斎藤茂吉 あらしのあと木の葉の青の揉まれたるにほひかなしも空は晴れつつ 古泉千樫 峡ふかき宿駅(まや)に兵とまり馬にほ…