天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-08-26から1日間の記事一覧

五感の歌―嗅覚(5/5)

雨のくるまえのひととき愁わしも動物園ににおいみちつつ 村木道彦 眠りゐる褐色の犬とたんぽぽと土に低きもの自がにほひもつ 真鍋美恵子 美しく名を呼ばれたはつなつの魚の匂いのする坂道で 藤本喜久恵*初句二句と四句の対比が効いている。 議事堂より出で…