天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-09-16から1日間の記事一覧

窓を詠む(2/5)

やまおろしのたえず音する窓の中にあやしく残るよはの灯(ともしび) 細川幽斎*作者は、部屋の中に点る夜半の燈火を、嵐に音立てている窓を通して 見たのだろう。 窓に窓むかひ合ひたる大船の一夜どなりのなつかしげなる 大隈言道*大船が二隻あって隣り合っ…