生きのびる心地に一つの桃を食むわがふるさとの愛はむに似て 大野とくよ かなしみのみづみづとせる切口をさらし合ひたり桃とわれとは 築地正子 桃の皮を爪たててむく 憂鬱を ひとさしゆびと親指で剥(は)ぐ 沖 ななも 廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみ…
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