天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-10-13から1日間の記事一覧

果物のうたー林檎(3/3)

すりおろす林檎は忽ち錆びてゆきかすかに虫の飛ぶ音がする 大西民子*なんとも孤独な生活を思わせる。 林檎割れば林檎の種のこぼれ出(で)ぬ円(まろ)く小さく堅き林檎の種 都築省吾 黄の林檎一つ置かれて輝ふに遠き風のみわれは聴きゐる 久方壽満子 朝あさを…