天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-01-04から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー顔 (3/7)

眼のあひだつまりてひたと人を見し亡き子のかほは今も切なし 五島美代子 顔と顔をぶつつけあつてぺしやんこに潰れたる夢の泥の中なり 前川佐美雄*この歌は、「短歌研究」(昭和29.1)の「鬼百首」内にある。酷評されたらしいが、自在な作法なので驚かされる…