天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-01-06から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー顔 (5/7)

わが顔に月の光の差したれば流離の如き思ひに目覚む 黒田淑子*流離とは、故郷を離れてあちこちをさまよい歩くこと。月光の下に佇んでいた時に湧いた感情だろう。 さしのぞく深井の底に映れるはいづこより来し小さき顔ぞ 伊藤雅子 見るたびに顔のちひさくな…