天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-01-21から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー耳(6/7)

わが胸に苦しき泉湧く音をひそかに測りゐる白き耳 岡野弘彦*医師が作者の胸に聴診器を当てている情景か。あるいは、恋人が作者の胸に耳を押し当てているようでもある。 目の前に耳の裏側ある車内ぶざまに張りだすわが耳おもう 武川忠一 われを呼ぶ風の声聴…