天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-02-10から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー胸(2/3)

常臥の胸にひろげし世界図を閉ぢむ配られてコロッケが待つ 瀧沢 亘*瀧沢亘は、少年の頃から肺病と闘い、サナトリウムに入りながら作歌活動を続けた。享年41。これで上句の情景が鮮明。 灯に見えて夜を濯ぎの母の胸小さくてかなしい日本の母 橋本俊明*「小…