天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-03-03から1日間の記事一覧

北原白秋の新生(5/9)

富獄三十六景 北斎の天(てん)をうつ波なだれ落ちたちまち不二は消えてけるかも固有名詞「北斎」を入れた歌として、『雲母集』には他に次の二首がある。 北斎の蓑と笠とが時をりに投網(とあみ)ひろぐるふる雨の中 とま舟の苫はねのけて北斎の翁(おぢ)が顔出す…