天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-03-22から1日間の記事一覧

故郷を詠む(6/9)

くれなゐの梅ちるなへに故郷につくしつみにし春し思ほゆ 正岡子規*病状が悪化し、もう庭を見ることもできなくなった子規に、伊藤左千夫が紅梅の下に土筆(つくし)を植えた盆栽を贈った。子規はその盆栽を見て、「紅梅下土筆」10首を詠んだ。その中の一首。 故…