天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-03-29から1日間の記事一覧

蕪村俳句と比喩―直喩(2/4)

白梅やわすれ花にも似たる哉 裏枯(うらがれ)の木の間にも似たり後の月 *末枯れの木の間もそこに見える後の月も万物凋落の季節に向かう寂しさを感じさせる。 卯の花の夕べにも似よしかの声 枸杞垣の似たるに迷ふ都人 *京の人が洛外に家を訪ねて行って、どこ…