天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-04-20から1日間の記事一覧

蕪村俳句と比喩―活喩(擬人法)(7/8)

化(ばけ)そうな傘(かさ)かす寺の時雨哉*時雨がきてお寺が貸してくれた傘の状態が、おんぼろで化けそうに見えたのだ。 夕しぐれ蟇(ひき)ひそみ音(ね)に愁(うれ)ふかな 子を遣(つか)ふ狸(たぬき)もあらむ小夜(さよ)時雨 こがらしや岩に裂行(さけゆく)水の声 …