天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-04-21から1日間の記事一覧

蕪村俳句と比喩―活喩(擬人法)(8/8)

鴛や花の君子は殺(かれ)てのち*花の君子(蓮の花)の枯れ果てた冬の池を流麗に泳ぐ鴛を詠んだ。 らうそくの泪(なみだ)氷るや夜の鶴 うぐひすの逢ふて帰るや冬の梅 突留(つきとめ)た鯨や眠る峰の月*漁師に突き刺されて浜に横たわっている鯨をこのように表現…