天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-05-18から1日間の記事一覧

子を詠む(4/6)

風化して傾きゐずや年を経しかの草かげの吾児の墓標よ 大西民子*作者は、23歳で結婚、男児を早死産し半年あまり病床にあった。 入浴を終えたる吾子が真裸にまろび逃げゆく春の夜具のうえ 橋本喜典 山坂を歌ひてくだる一群のなかにちひさくわが子が交(まじ)…