天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-06-25から1日間の記事一覧

衣のうたー袖・袂・襟(7/11)

いづくにていかなることを思ひつつ今宵の月に袖しぼるらむ 建礼門院右京大夫*「あの人はどこでどんなことを思いながら、今宵の月を眺め、涙で濡れた袖をしぼっているのだろうか。」 松が根を磯辺の浪のうつたへにあらはれぬべき袖のうへかな 新勅撰集・藤原…