天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-09-09から1日間の記事一覧

食のうたー道浦母都子『食のうた歳時記』(4/8)

[夏(続)] 角砂糖ガラスの壜に詰めゆくにいかに詰めても隙間が残る 香川ヒサ *角砂糖を個性の強い人間として、一首を暗喩の歌と理解するのがよいのだろう。 石(いは)麿(まろ)にわれ物申す夏痩に良しといふ物そ鰻取り食(め)せ 万葉集・大伴家持 *この歌…