天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-10-01から1日間の記事一覧

住のうたー部屋(2/2)

九官鳥の籠に黒布を被ひたる部屋に密葬の燈はともりゐつ 真鍋美恵子 *密葬: 身内だけで内々に行う葬式のこと。 九官鳥は、人語や他の鳥の鳴きまねがうまいので、その籠に布をかぶせておかなと、いろいろ騒がしく声をあげる。密葬の邪魔になるのだ。 秋とな…