天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-10-24から1日間の記事一覧

音を詠む(5/6)

かへり来て蝙蝠傘をたたむときいんきな音は壁のすそより 前川佐美雄 八月のまひる音なき刻(とき)ありて瀑布のごとくかがやく階段 真鍋美恵子 めざめしはなま暖き冬(ふゆ)夜(よ)にてとめどなく海の湧(わ)く音ぞする 佐藤佐太郎 立ちつづく背戸の木原をとよも…