天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-11-17から1日間の記事一覧

この世のこと(5/16)

独家(ひとりや)に独り餅つく母はゐてわつしよいわつしよいこの世が白し 川野里子 一億玉砕せざりしこの世の縁側に歌ひつつ母が干す白きもの 川野里子 *川野里子の二首は、戦争に負けて母は寡婦になったが、餅を搗きそれを縁側に干して独り元気に生きている…