天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-11-25から1日間の記事一覧

この世のこと(13/16)

世間(よのなか)を何に譬(たと)へむ朝びらき漕ぎ去(い)にし船の跡なきがごと 万葉集・沙弥満誓 *「この世の中を、いったい何に譬えようか。朝、港を漕ぎ出して行った、船の波の跡が残っていないようなものだ。」 世の中はいかに苦しと思ふらむここらの人に恨…