天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-12-16から1日間の記事一覧

虫のうた(3/5)

眼も鼻も潰(つひ)え失せたる身の果にしみつきて鳴くはなにの虫ぞも 明石海人 *作者は25歳のとき、 ハンセン病(癩病)を発症した。 風青くふきたつときにかすかなる虫のいのちも跳びいそぐなり 坪野哲久 あかつきに羽透く虫ら草葉よりうすきみどりの色を盗…