天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-12-23から1日間の記事一覧

感情を詠むー「むなし」 (2/2)

寂しめる下心さへおのづから虚しくなりて明(あか)し暮らしつ 島木赤彦 *下心: 心の奥深く思っていること。本心。 硫気噴く島の荒磯に立つ波の 白きを見れば、むなしかりけり 釈 迢空 うつうつに 心むなしくゐるわれを つくづくと思ふ。やみにけらしも 釈 …