天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-02-13から1日間の記事一覧

田畑のうた(7/8)

桃の木はさびしき冬木となりをはり畠に灰を捨てて人去る 小暮正次 菊畑に鋏の音のいつまでも鳴り夕靄は谷田(やつだ)を埋めぬ 大野誠夫 篁が夕日をはじき麦畑が青くいろどる冬枯るる野を 結城哀草果 *篁(たかむら): 竹が盛んに生えているところ。たけやぶ。…