天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-05-07から1日間の記事一覧

数のうた(3/3)

以下の例からもわかるが、新古今集では、「数ならぬ」という表現がよく使われた。 数ならぬ身は無きものになし果てつ誰が為にかは世をも恨みむ 新古今集・寂蓮 世を厭ふ名をだにもさは留め置きて数ならぬ身の思出にせむ 新古今集・西行 *「この世を穢土とし…