天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-06-08から1日間の記事一覧

呪われた従軍歌集(8/10)

従軍歌集を読んでいて連想するのは、平家物語や太平記のような七五調で語られた軍記物の場面である。例えば、『山西前線』聞喜城は、敵の大軍に包囲され、籠城八十日間、少数の部隊で奮戦死守した様子を歌った一連であるが、これには太平記「新田義貞の進撃…