天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-06-30から1日間の記事一覧

別れを詠む(7/10)

帰らざる夫に嘆きし家なりき沈丁花にも訣れを告ぐる 長尾福子 *夫は何故帰ってこなかったのか。それを嘆いて暮した家を去る場面のようだ。ちょうど沈丁花が咲いている時期。 ことすべて終りし如き安らぎのみ顔を拝す涙を堪へて 松村英一 まさかにもこれが別…