天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-07-02から1日間の記事一覧

別れを詠む(9/10)

へだたりしまま逝かしめて今日よりは偶然にても逢ふことはなし 田中子之吉 *初句二句が気になる。三句以下は当たり前のこと。気まずいことがあって仲直りしないまま、相手が亡くなったのであろう。 お別れに吉野弘の詩を読みて顔を上ぐれば根子が泣いてゐる…