天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-07-03から1日間の記事一覧

別れを詠む(10/10)

どくだみの青白き花濡るる路別れて急ぐこころは花火 大野誠夫 *結句「こころは花火」の比喩が難解。別れた相手のことや話の内容などをどのように想像したらよいか。連作の一首か。 声のなきさよならを言ひ硝子戸の向う忽ち身をひるがへす 川崎勝信 *別れを…