天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-07-10から1日間の記事一覧

出でよ世紀の西行(1/6)

角川『短歌』平成十三年二月号に、刺激的な対談が載っている。現代の代表的歌人である岡井隆と詩人でもある高橋睦郎が、漂泊がないと文芸は成立しない、文芸とは本来妻帯者のものではないし、安定と対極にあるものと断じている。真の詩人は、妻帯せず、定住…