天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-08-23から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー舌(2/2)

巴旦杏を食(は)みたる舌のくれないのひと恋しさは術(すべ)なかりしを 佐伯裕子 *巴旦杏: スモモの一品種。実は大形で先がとがる。 鉛の毒に舌もつれおりて戦後を基地の塗装工たりしと聞けり 永塚恒夫 夜のたたみ月明りして二人子はほのじろき舌見せ合ひ遊…