天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-08-25から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー爪(2/2)

わが切りし二十の爪がしんしんとピースの罐に冷えてゆくらし 寺山修司 *二十の爪とは、両手足の爪。 九箇月ぶりの退院のわがよそほひは燈のもとに爪切りしのみ 五味保義 ふかづめの手をポケットにづんといれ みづのしたたるやうなゆふぐれ 村木道彦 *「づ…