天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-09-27から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー額(2/2)

蒼ぐらく空よりくだる雪片を人恋ふるがに額(ぬか)にうけゐる 樋口美世 ライター燃ゆる闇の束の間見し額ひろくかがやきゐしを忘れず 大塚陽子 矜りかに孤立しをれどわが額(ぬか)に触れしは誰ぞ雪のあかつき 三國玲子 まなかひを白き手首の行き来して昼ひそや…