天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-10-01から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー頬(1/2)

頬(ほ)よすれば香る息はく石の獅子ふたつ栖むなる夏木立かな 与謝野晶子 *上句が詩的工夫といえる。 頬の肉落ちぬと人の驚くに落ちけるかもとさすりても見し 長塚 節 頬(ほ)につたふ/なみだのごはず/一握(いちあく)の砂を示しし人を忘れず 石川啄木 *石…