天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-12-09から1日間の記事一覧

姉、妹を詠む(5/7)

思ひがけぬ熟語つかひて口はさむ下の子は姉の本も讀むらし 五島美代子 いもうとが手を貸したこと逃げのびる筈の一羽を雪のまうえで 平井 弘 濡るる燈に 雪舞ひ舞ふは、現し身の見ゐるうつつや。妹は死にたり 中井昌一 巴里北駅の灯明りの下かすかなる相似の…