天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-12-20から1日間の記事一覧

兄、弟を詠む(7/8)

ひくき墓石へからまる蔦よふゆがきても麦畑にゐます弟テオと 日置俊次 十六歳の弟の悩みの遠因としてわれはあり夏雲の階 澤村斉美 じふいちよ十一よと啼く慈悲心鳥亡きおとうとは修一(しういち)にてそろ 山埜井喜美枝 *慈悲心鳥: 「じゅういち」と呼ばれる…