見送る(二) 八首 うつろへる視線の前に顔出して話しかくればわが子と識りぬ 皺多くシミ浮き出でし母の手を擦りつつ妻は話しかけゐつ 「また来るね」と声をかくれば探すごと視線泳がせはつか頷く 死化粧に見苦しくなき母の顔柩にあれば心やすらぐ ひつそり…
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