天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-02-16から1日間の記事一覧

わが歌集からー魚類(2/7)

鯉 23首 青澱む水面に映る雲の下白銀の鯉静もりゐたり 右目病む白銀の鯉蹌踉と濁れる川に死にゆくらしも 飛び石を伝ひ来れば大いなる緋鯉片目にわれを見上ぐる 蓮の葉にむすびてまろぶ朝露を口開きて待つ池の鯉かも 黒々と鯉つらなりてあぎとへり下水処理…