天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-02-27から1日間の記事一覧

わが歌集からー樹木(5/11)

「置き引きに注意」の札があちこちに桜落葉の濡るる霊園 つがのきのつぎつぎ落つる黄葉にわが照らされてベンチに坐る しあはせは銀杏もみぢの並木道黄の絨毯を肩寄せてゆく 逝く年の陽を吸ひ尽くす紅葉の山みなやさし三ヶ日(みつかび)の里 白秋が移り住みに…