天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-03-06から1日間の記事一覧

わが歌集からー花(1/10)

駆け込みの寺の昔は忘れよと艶競ひたる花菖蒲かな 明けくれば囁きはじむ睡蓮の青きニンフェアカレルレア 御仏は灼熱の国天竺に檳榔樹(びんらうじゆ)の風沙羅双樹の花 スカーフを古代弥生の色に染むる遺跡に咲きし紫の蓮 白蝶の群れて眠ると思ひきや暁露の庭…