天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-03-28から1日間の記事一覧

わが句集からー春(5/21)

平成九年 左義長や海に退く真の闇 平成の世に打初めの刀鍛冶 初漁や鴎伴ひ入港す 千年の樹に鶯の啼きにけり 鎌倉は路地多きかな沈丁花 白酒に正座の少しくづれけり 蕗の薹小さき指に摘まれけり 頂を白き雨くる紀元節 あきらめて下山を急ぐ春時雨 火渡りの呪…