天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-04-20から1日間の記事一覧

わが句集からー夏(6/ 14)

平成十三年 「静粛に」 江ノ電や花火の海へ切符買ふ 蔓薔薇の咲きのぼり立つ炎かな 螢の光の川となりにけり 托鉢の僧が手を振る若葉かな 真珠島五月の波のいそなげき 結界の竹垣あをし著莪の花 味醂干の鰯肴に冷酒酌む 鯉幟自転車置き場に尾を垂らす よしき…