天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-05-16から1日間の記事一覧

わが句集からー冬(5/9)

平成十四年 「からくり時計」 途切れたる鉄路の先の枯野かな 猿島に砲台ありき石蕗の花 キュキュキュキュと白菜笑ふ小川かな 吊橋に山の影さす冬至かな 黒漆しぐれに曇る馬上盃 手玉石ふたつつるつる石蕗の花 柿の木の庭に竹馬転びけり 大年の風にざやめく貝…