天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-10-13から1日間の記事一覧

わが歌集・平成七年「聖夜」

夕暮れて人皆帰る仕事場にひとり書を読む聖夜なりけり 年一回相模湖にくる一団は湖底に沈む村の人々 四条流包丁の技伝へ来し包丁塚に蝉時雨降る 月山の修験終りて降りくれば町の匂ひに涙流るる サルバドール貧しき子等の朗らかに空缶たたくサンバのリズム 新…