天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-11-21から1日間の記事一覧

わが句集・平成八年「プラタナス」

客待ちのタクシー涼むプラタナス 鵠沼の五月の黒き浚渫船 蚊に刺され鴫立庵の投句箱 声かけて案山子と識りぬ山の畑 酒提げてしばし佇む花野かな 腹這ひて初波乗りの沖に出づ 子を膝にのせて電車の花野行 帽子とり秋立つ風を招きけり 伝へてよ津軽の里の虫送…