天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-12-05から1日間の記事一覧

わが句集・平成二十二年「運動会」

楽湧き来山のふもとの運動会 猫柳黒田清輝の湖畔なる 実ざくろの笑ひひろがる梢かな 干柿の影のつらなる障子かな 門前の日曜画家や石蕗の花 蜘蛛の囲の虫の亡骸日に揺るる 山門の燈籠かげる紅葉かな 首筋に剃刀当つる冬隣 漂泊の雲ひとつゆく冬隣 うち寄する…