天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

チロリアンランプ

ウキツリボク

 住宅地を通っているとき、たまに庭の垣根にみかける珍しい植物である。ウキツリボクあるいはアブチロン・メガポタミカムともいう。熱帯原産、アオイ科の一属で100種類もあるらしい。


      風の吹く落葉に埋まる庚申塔
      
  天帝にわが罪状を告ぐるといふ庚申の夜の三尸(さんし)
  の虫は


  義経の首(しるし)飛び来し場所といふ欅落葉の白幡神社
  サッカーは校舎の窓の声援に気負ひて走る木枯の中
  街川の泡の流れに逆らひて何を探せるコガモの群は