天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

のうぜんかずら

近所の庭で

 中国原産のノウゼンカズラ科の蔓性落葉木。漢字では、凌霄花と書く。



  虻は飛ぶ、遠いかづちの音ひびく真昼の
  窓の凌霄花        佐佐木信綱
                       
  火のごとや夏は木高く咲きのぼるのうぜんかづら
  ありと思はむ           北原白秋
                       
  咲きのぼるのうぜんかづらの色さえて一人住ひの
  家ひそかなり           藤岡武雄
                       
  杉の木を縛していのち旺んなる のうぜんかづら
  むらむら朱き           穂積生萩