天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

田起こし

横浜市舞岡公園にて

 春先に、田の土を鋤で掘り返し打ち返すこと。田打、田を鋤く、春田打などとも。


     大和また新たなる国田を鋤けば      山口誓子


  垣越しによきしめりよと云ふ声のうれしくぞきこゆ田を鋤けるらし
                         北原白秋
  ぐんぐんと田打をしたれこめかみは非常に早く動きけるかも
                         結城哀草果
  アカハタを売るわれを夏蝶越えゆけり母は故郷の田を打ちてゐむ
                         寺山修司